Episode 5 : Nocturne

ネタバレあり

※エピソードの結末が書いてありますので、知りたくないという方はご注意ください。

ジキルとハイド

Story
ある夜、ラナは馬に乗り両親の墓参りに行く。するとそこにはラナ宛ての手紙が置いてあった。封は蝋で閉じられ、Bという刻印が押されている。不思議に思うラナ。その様子をうかがっている少年がいた。ラナがその気配を感じると少年は森を走って逃げていった。実は、少年はある男から逃げようとしていた。少年の名前は、バイロン・ムーア。彼を追っていたのは、父親のムーア氏。ムーア氏は彼に銃を向け、家の地下室へと彼を押し込んだ。そして二度とここから出ないように脅迫するのだった。

次の日、スモールビル高校ではラナへの手紙の話題でもちきりだった。手紙にはロマンティックな詩が書き連ねてあった。しかしクラークだけはその詩を非難し、書いたのはラナのストーカーではないかと疑う。
さすがに言い過ぎたと感じたクラークはラナに謝りにタロンへ行くが、逆にラナに「心を開かないと人はみんな離れていってしまうわよ」と言われてしまう。

一方、レックス邸ではライオネルの助手となる人材を探していた。テッドもレックスが探してきたひとりだったが、ライオネルは気にいらず、採用されなかった。テッドは今月に入って4人目だった。
目の見えないライオネルは庭で読み出し音声機を使って新聞を読んでいたが、イライラが募り機械を投げつけてしまう。そこへマーサが通りかかり、ライオネルに新聞を読んでやる。ライオネルは新聞の経済記事に対するマーサの深い洞察に驚かされ、「その能力を有機農業だけに終わらせてはもったいない、私の助手にならないか」と勧める。

その頃、ムーア家の地下室では、バイロンがラナへの手紙を書いていた。そこへバイロンの母親ムーア夫人が地下室へと入ってきたので、バイロンは手紙を本の下に隠した。ムーア夫人はバイロンにエドガー・アラン・ポーの本を持ってきたのだ。彼女は何かを恐れるようにバイロンに「貴方がここにいることがみんなのためでもある」と説得するのだった。ムーア夫人が地下室から出て行くと、彼はラナへの手紙を持って、ベッドのそばに掛かっているポスターの後ろのレンガを引き抜いて外へと出て行った。向かった先はもちろん墓地。
夜の墓地では、ラナが両親の墓石のところで眠っていた。ラナが目を覚ますとそこにはバイロンの姿があった。ラナは逃げるバイロンを引き止め、送ってくれる詩がとても美しいと話す。バイロンの顔をよく見ようとして懐中電灯の光を彼の顔に当てたラナだったが、バイロンがそれを振り払った。その時クラークが、バイロンからラナを守ろうとして駆けつけた。バイロンは逃げようとして転び墓石にぶつかり、自分の血を見て気絶してしまう。
バイロンをタロンに運んだクラークとラナ。クラークはバイロンの腕に鎖でつながれた跡があることを発見する。気がついたバイロンは、シェークスピアの詩を語り、ラナはそれにうっとり。クラークはそんなラナの姿を見てとても不安になる。外がだんだん明るくなり始め、時間が5時前だと気付いたバイロンは急いで家に帰ろうとする。そんなバイロンを家まで送っていくクラークとラナ。バイロンの家の前で、ムーア氏が銃をバイロンに向けた。慌ててクラークとラナが駆け寄るが、父親は二度と息子に近づくなと脅し2人を帰らせる。

夜が明け、ケント家ではジョナサンとマーサがライオネルの助手の仕事の件でもめていた。ちょうどその時、クラークとラナが入ってきてバイロンが両親から虐待を受けているのではないかと話し、イーサン保安官と一緒にムーア家を訪ねる。しかしムーア夫妻の口から、息子は8年前にカルデラ湖で溺れて亡くなったという答えが返ってきた。
納得のいかないクラークはピートと一緒にムーア家に侵入し、地下室に閉じ込められているバイロンを発見する。外に出ることを嫌がるバイロンを無理矢理連れ出すクラーク。すると太陽の光を浴びたバイロンの身体に変化が起こり始める。皮膚が盛り上がり、顔つきも変わり、力も強大になった。バイロンはクラークとピートを投げ飛ばし、どこかへ走り去ってしまい、ピートは入院してしまう。

クロエの調査でバイロンの死亡証明書が見つかる。出したのはエミール・ジェンキンズ博士で、彼は8年前にメトロン医薬品会社で医療品の試用をしていた。その時にバイロンに投与されていた薬は、副腎神経に副作用を及ぼすものだった。しかしその原因を突き止める前に会社は閉鎖されてしまっていた。実はメトロンはルーサー・コーポレーションの子会社で、オーナーがライオネル・ルーサーだということも分かった。そして、クラークはバイロンが太陽の光から隔離されると元に戻ることをムーア夫人から聞きだす。クロエの話を聞いたラナはバイロンを探しに行き、クラークはレックスのもとへ急いだ。

バイロンは自分の名前が刻まれた墓の前にいた。ラナはバイロンに、彼の身体の異変はルーサー・コーポレーションが原因で、クラークがレックスに話し行っているので治療法を見つけ出すことができると告げる。しかしバイロンは興奮し、ラナを突き飛ばして気絶させてしまう。
一方、レックス邸に行ったクラークはメトロンの話をレックスにする。ちょうどその頃、ライオネルとマーサを乗せたヘリが飛び立とうとしていた。マーサはジョナサンの反対を押し切り、ライオネルの助手をすることに決め、この日が初仕事だった。ヘリが離陸しようとした瞬間、ものすごい力がかかりヘリが揺れ地上に引き戻された。引っ張ったのはバイロン。彼はヘリからマーサを引きずり下ろし、ライオネルを投げ飛ばした。そこへクラークが駆けつけ、バイロンを井戸へ引っ張り込む。すると太陽の光から隔離されたバイロンは元へ戻っていった・・・。

病院に運ばれたバイロン。バイロンはルーサー・コーポレーションから治療費を得ることになった。これはマーサがライオネルを説得したおかげだった。ライオネルはマーサとクラークに助けられたことをレックスに話す。レックスはクラークが助けたことを不思議がるのだった。
クラークがトラックに干し草を摘んでいるとラナが訪ねてくる。人と親しくなるためにはすべてをさらけださなくてはと話をするのだった。

Point※どらが独断と偏見で訳したためにニュアンスが違う場合もありますが、お許しくださいm(_ _)m
ケント農場でクラークとラナが話すシーン
Lana You pulled one of your trademark disappearing acts last night.
ラナ また昨日もいつもみたいに突然いなくなっちゃったのね。
Clark Well, I figured, uh, you could use some time alone with Byron.
クラーク まあきみも時にはバイロンと二人きりで過ごすのもいいんじゃないかな。
Lana Sonnets? Not exactly you’re usual reading.
ラナ ソネット?あなたがいつも読んでいる本じゃないわね。
Clark Byron was really into them. I thought maybe I could learn something.
クラーク バイロンは本当に傾倒していた。だから僕も何かを学べるんじゃないかと思ったんだ。
Lana What’d you think?
ラナ どうだった?
Clark They really weren't for me.
クラーク 僕向けじゃないな。
Lana An honest answer. I like that.
ラナ 正直でいいわ。私はその答えが好きよ。
Clark Lana, I'm sorry for not being straight with you from the beginning.
クラーク ラナ、僕は最初からきみに対して正直にならなくて悪かった。
Lana It's okay. When I confronted Byron, I got so scared. The first person I thought of was you.
ラナ いいのよ。私はバイロンと面と向かいあった時とても恐かった。その時に最初に思い浮かんだのがあなただったの。
Clark Really?
クラーク 本当?
Lana I thought, “If Clark was here, he’d know what to do.” Thought I could save him. I just ended up making things worse.
ラナ こう思ったの。もしクラークがここにいたら、どうしたらいいのか分かっているはずだって。私はバイロンを助けられると思ったけど、事態を悪くしてしまうだけだったわ。
Clark You were trying to help a friend, there’s no harm in that.
クラーク きみは友だちを助けようとしたんだから、いいんだよ。
Lana I hope Byron's gonna be okay.
ラナ バイロンが良くなって欲しいわ。
Clark It doesn't bother you that he's so... ?
クラーク きみは、その・・・気にしないの?彼が・・・。
Lana Different? If you really like someone, you accept every part of them. But you can't do that until they're willing to share every part with you.
ラナ 普通じゃないってこと?あなたが誰かを好きなら、その人の全てを受け入れるでしょう。でもあなたの全てを分かち合うことが出来なければ、受け入れることもできないわ。
Clark He keeps a part of himself hidden so he doesn't scare people away.
クラーク 彼はみんなを怖がらせないように、彼の一部分を隠し続けてきた。
Lana If you want to get close to someone, you have to take that risk.
ラナ もしあなたが誰かと親しくなりたいなら、リスクを冒さなくちゃならないわ。
Clark What if the risk is too big to take?
クラーク そのリスクが大きすぎる場合はどうする?
Lana Then you might miss out on something that could be pretty amazing.
ラナ かなりステキなことを逃すかもしれないわ。

どらより 今回はラストシーンのみの紹介となってしまいました。全てを話して欲しいラナに対して、全ては打ち明けられないクラーク。ラナのいうことにも一理ありクラークの言うことにも一理ありということで、どちらがいいとは私は言えないなと感じました。見ている方は、両方の気持ちが分かるだけに複雑です。

Main Cast(メインキャスト)
Clark Kent Lana Lang Lex Luthor Pete Ross Chloe Sullivan Lionel Luthor Martha Kent Jonathan Kent
Guest Cast(ゲストキャスト) & 紹介された人物
Byron Moore Byron Moore(バイロン・ムーア)
小さい頃に投与された薬の副作用で、太陽の光を浴びると凶暴化してしまう。それを恐れた両親が地下室へと閉じ込めてしまう。普段は、とても穏やかで紳士的である。ラナに詩を送っていた。薬を投与していた医療機関がルーサー・コーポレーションの子会社だと知り、ライオネルに復讐しようとする。
Mr. Moore Mr. Moore(ムーア氏)
バイロンの父親。
バイロンの力を恐れて地下室へとバイロンを閉じ込める。彼が外へでないように銃を向け、脅しをかけていた。
Mrs. Moore Mrs. Moore(ムーア夫人)
バイロンの母親。
バイロンの力を恐れて地下室へとバイロンを閉じ込める。時々、バイロンへ詩の本を持って行く。
sheriff Ethan Miller Sheriff Ethan Miller(イーサン・ミラー保安官)
ジョナサンとクラーク、ラナと一緒にムーア家にバイロンのことを調べに行くが、ムーア夫妻に息子は死んでいると言われ、それ以上調査ができなくなってしまう。
Ted Ted(テッド)
目の見えなくなったライオネルの助手の候補者。
しかしライオネルは気に入らなくて助手にしない。
Bob Bob(ボブ)
ヘリコプターの操縦士。
ライオネルとマーサを乗せてメトロポリスまで操縦するはずだったが、バイロンに阻まれて操縦不能となってしまう。
Dr. Emil Jenkins(エミール・ジェンキンズ医師)
メトロン医薬品会社の医療品試用の監督していた。
その時にバイロンのことも診察していた。
John Donne John Donne(ジョン・ダン)
1572〜1631 イギリスの詩人。
※レックスがラナに送ったソネットは第
14番です。
〜 Holy Sonnet XIV
        Batter my heart, three-person'd God 〜
Batter my heart, three-person'd God ; for you
As yet but knock ; breathe, shine, and seek to mend;
That I may rise, and stand, o'erthrow me, and bend
Your force, to break, blow, burn, and make me new.
I, like an usurp'd town, to another due,
Labour to admit you, but O, to no end.
Reason, your viceroy in me, me should defend,
But is captived, and proves weak or untrue.
Yet dearly I love you, and would be loved fain,
But am betroth'd unto your enemy;
Divorce me, untie, or break that knot again,
Take me to you, imprison me, for I,
Except you enthrall me, never shall be free,
Nor ever chaste, except you ravish me.
ごめんなさい。日本語訳がみつかりません。
Edgar Allan Poe Edgar Allan Poe(エドガー・アラン・ポー)
1809〜1849 アメリカ マサチューセッツ州 ボストン生まれ。
名実共に“推理小説の父”。
1841年に発表した「モルグ街の殺人」が推理小説の起源となり、アメリカ最大の文豪であり名詩人である。今の推理小説の原型を作った人。40歳という若さで亡くなっている。
William Shakespeare William Shakespeare(ウィリアム・シェークスピア)
1564〜1616 イギリス中部のストラトフォード アポン エイボン生まれ。
イギリスの劇作家、詩人。四大悲劇「ハムレット」「オセロ」「リア王」「マクベス」のほか、「ロミオとジュリエット」「ベニスの商人」「真夏の夜の夢」「ジュリアス=シーザー」、詩「ソネット集」など多数の作品がある。ソネットとはヨーロッパの抒情詩における伝統的な詩型の一つ。小曲もしくは十四行詩と訳さ れる。
※バイロンがラナに送ったソネットは第
17番です。
〜 Sonnet XVII 〜
Who will believe my verse in time to come,
If it were filled with your most high deserts?
Though yet, heaven knows, it is but as a tomb
Which hides your life and shows not half your parts.
If I could write the beauty of your eyes
And in fresh numbers number all your graces,
The age to come would say 'This poet lies:
Such heavenly touches ne'er touch'd earthly faces.'

So should my papers yellow'd with their age
Be scorn'd like old men of less truth than tongue,
And your true rights be term'd a poet's rage
And stretched metre of an antique song:
  But were some child of yours alive that time,
  You should live twice; in it and in my rhyme.
〜ソネット 第17番〜
私の詩が君の最高な功徳に満ちていなければ
私の詩などは将来信じる者が失くなるだろう
いまのところ確かに私の詩はまだ君の生命を
かくす一つの墓石にすぎなく君の才能半分も表わせない。
もし私が君の美しい眼を描いたり
また新しい韻律で君の美点を数えあげても
未来の人は言うだろう「この詩人はうそを言っている
こんな神々しい筆致はいままで人間の顔を描いたことがない。」

それで私の書いたものは古く黄色になり
舌先ばかりの真味の少ない老人としてきっと軽蔑されるだろう
そして君への正しい賛美は詩的狂想とよばれ
また古歌の狂想樂とよばれるに違いない。
 だがその時代に君の子が生きていたならば
 君は再び生きてくる―その子と私の詩の中で
Chopin Chopin Nocturne in C Minor, Op48 Nr.1
 (ショパンのノクターン第
13番 ハ短調 作品48-1
ライオネルが弾いている曲。
Prometheus Prometheus(プロメテウス)
ギリシア神話のティターン神族の子孫。
兄弟のエピメテウスとともに人間をつくり、人間と地上のすべての動物が生き残るために必要な贈り物をするよう命じられた。
あるときプロメテウスは、神々と人間の間の犠牲の分配をめぐって、人間の味方をしてゼウスの裏をかいた。プロメテウスは牛の骨を脂肉でくるんだものと、肉と臓物を皮にくるんだものを用意して、どちらをとるかゼウスにえらばせた。ゼウスは前者をとったため、これ以後、神には骨と脂肉だけが捧げられるようになり、美味な肉と臓物の部分は人間の食物となった。これに怒ったゼウスは人間たちから火を奪って使えないようにするが、プロメテウスがひそかに人間に火を与えた。激怒したゼウスは、プロメテウスをコーカサスの山の岩に鎖でつなぎ、永遠にはげ鷹に腹を引き裂かれ、肝臓をついばまれ続けるという刑に処された。プロメテウスは不死の身であったから、一度腹を裂かれても、すぐにもとに戻る。しかし、刑は永遠に続くのだから、傷が治ったとたんに、再び腹を裂かれる。後に英雄ヘラクレスがはげ鷹を殺し、プロメテウスは苦痛から解き放たれた。
Dr. Doolittle(ドリトル先生)
ジョン・ドリトル。動物の言葉を話せる獣医。イギリスのいなかにある“沼のほとりのパドルビー”という小さな町に住んでいる医学博士で、もとは人間の病気を治す立派な医者だったが、動物語がわかるようになってから動物たちの病気を治すようになった。
アイルランド系イギリス人
Hugh John Lofting(ヒュー・ロフティング、1886〜1947)により全12巻の「伝記」が書かれており、全て井伏鱒二訳で日本語版も出ている。
1998年にEddie Murphy(エディ・マーフィー)主演で“Doctor Dolittle”(ドクター・ドリトル)として映画化かされる。2001年“Doctor Dolittle 2”(ドクター・ドリトル)として続編が公開された。

Staff
Directed by Rick Wallance(リック・ウォーレンス)
Written by Brian Peterson & Kelly Sounders
(ブライアン・ピーターソン & ケリー・サウンダース)
Produced by Bob Hargrove(ボブ・ハーグローブ)

Back

update:2004.10.1